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スリクソン I-505は今でも使える?🔍 20年近く経った名器の魅力と中古購入のコツを総まとめ!

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ゴルフクラブ選びで悩んでいる方の中には、「スリクソン I-505」というアイアンが気になっている方も多いのではないでしょうか。2005年に発売されたこのクラブは、時を経た今でも多くのゴルファーから支持される名器として知られています。「低重心・深重心」設計と軟鉄鍛造による打感の良さが特徴の、まさにトーナメントプロも使用していたモデルです。

今回は、そんなスリクソン I-505の特徴やスペック、実際の使用感から中古購入時の注意点まで、あらゆる角度から徹底解説します。細川和彦プロや広田悟プロなど、実際にこのクラブを使用したプロの評価も交えながら、このクラブが今でも価値ある理由を明らかにしていきましょう。発売から約20年経った今でも、このクラブを選ぶべき理由がここにあります。

記事のポイント!

  1. スリクソン I-505の特徴やスペック、開発技術の詳細
  2. プロゴルファーからの評価とアマチュアにとっての使いやすさ
  3. 初心者から上級者まで、自分のレベルに合ったシャフト選びのポイント
  4. 中古市場での価格相場と購入時のチェックポイント

スリクソンI-505の特徴とスペックについて

  1. スリクソン I-505は2005年に発売された上級者向けモデル
  2. スリクソン I-505のスペックは低・深重心設計が特徴
  3. スリクソン I-505のハイパワーウエイト+システムが飛距離を生み出す
  4. スリクソン I-505の「新ツアーバックキャビティ」は打感と正確性を向上
  5. スリクソン I-505のストレートネック形状は構えやすさを追求
  6. スリクソン I-505のダブルラウンドソールで様々なライから振り抜きやすい

スリクソン I-505は2005年に発売された上級者向けモデル

スリクソン I-505は、ダンロップから2005年9月12日に発売されたアイアンモデルです。発売当時の価格は、6本セット(#5〜9、PW)でダイナミックゴールドシャフト装着モデルが102,000円、NSプロ950GHスチールシャフト装着モデルが108,000円、特注のSV-3003Jカーボンシャフト装着モデルが132,000円という設定でした。

開発コンセプトは「低重心・深重心」による正確性とやさしさの両立。「トーナメントプロ使用モデル」というキャッチフレーズが示す通り、基本的には上級者向けに設計されたモデルでした。しかし、様々な技術的な工夫により、中級者や一部の初心者にも対応できる幅広い懐の深さを持っていたのが特徴です。

軟鉄鍛造ヘッドによる柔らかい打感と繊細なフィーリングを重視しており、スリクソンブランドが本格的なゴルフクラブメーカーとして地位を確立するための重要なモデルでもありました。広田悟プロの初優勝を支えたクラブとしても知られており、発売から約20年経った今でも、多くのゴルファーが中古市場で探し求める名器となっています。

ロフト角は5番で27度、ライ角は61度と、当時としてはオーソドックスな設計で、現代のストロングロフト化の流れとは一線を画する王道の設計思想を持っています。このクラブが長く愛され続ける理由の一つがここにあります。

実際のユーザーからは「しっかりした打球感」「正確性の高さ」「構えた時のしっくり感」といった声が多く、上級者だけでなく、「次のステップに進みたい中級者」にも支持されていました。

スリクソン I-505のスペックは低・深重心設計が特徴

スリクソン I-505のスペックは低・深重心設計が特徴

スリクソン I-505の詳細なスペックを見ていきましょう。まず番手構成は豊富で、2番アイアンから選ぶことができました。具体的なスペックは以下の通りです:

  • ロフト角:3I(21°)、4I(24°)、5I(27°)、6I(30°)、7I(34°)、8I(38°)、9I(42°)、PW(46°)、AW(51°)、SW(57°)
  • ライ角:3I(60°)、4I(60.5°)、5I(61°)、6I(61.5°)、7I(62°)、8I(62.5°)、9I(63°)、PW(63.5°)、AW(63.5°)、SW(63.5°)
  • フェースプログレッション:3mm~6mm(番手により異なる)
  • クラブ長:ダイナミックゴールドシャフト装着5番で37.5インチ、NSプロ950GH装着5番で37.75インチ、SV-3003J装着5番で38インチ

ヘッド素材には軟鉄を採用し、2番~6番にはタングステンウエイトを搭載。鍛造製法による精密な作りと、打感の良さを両立しています。ヘッド仕上げはサテン仕上げ(一部ミラー仕上げ)で、シンプルながらも高級感のあるデザインでした。

バランスは装着するシャフトによって異なり、ダイナミックゴールドX100では D2~D3、NSプロ950GH Sでは D1~D2、SV-3003J Sでは C9~D0となっています。プロからアマチュアまで様々なレベルのゴルファーに対応できるよう、重量やバランスにもバリエーションを持たせていました。

特筆すべきは、軟鉄鍛造ヘッドでありながら「低重心・深重心」の特性を持たせることに成功した点です。通常、軟鉄鍛造のブレードタイプやキャビティバックは、重心が高めになりがちですが、I-505はタングステンウエイトの装着により、この課題を解決しています。これにより、打ち出し角が高くなり、ミスヒットに対する許容度も高まりました。

クラブ総重量は、ダイナミックゴールドS200シャフトの5番アイアンで約430g、NSプロ950GH Rシャフトで約400g、SV-3003J SRシャフトで約390gと、幅広いスイングタイプのゴルファーに対応できる設計でした。

スリクソン I-505のハイパワーウエイト+システムが飛距離を生み出す

スリクソン I-505の最大の特徴の一つが「ハイパワーウエイト+(プラス)」システムです。これは2番から6番までのソール部分に27gものタングステンウエイトを装着するという技術革新でした。ロングアイアンからミドルアイアンにかけて、多くのゴルファーが苦手とする番手で、この技術が効果を発揮します。

タングステンは非常に比重の高い金属で、少量でも大きな重量効果を得られるため、ヘッドの特定の部位に集中的に重量を配分することが可能になります。スリクソン I-505では、このタングステンウエイトをソール部分に集中させることで、重心位置を低く、そして深くすることに成功しました。

低重心化によって得られる最大のメリットは球の上がりやすさです。特にロングアイアンは球が上がりにくく、多くのアマチュアゴルファーが苦手とする部分ですが、I-505では低重心設計により、比較的容易に球を上げることができます。実際にユーザーからは「ロングアイアンで高さが出る」という評価が多く寄せられています。

また、深重心化によってスイートエリア(最適な打点範囲)が拡大します。これにより、多少ミスヒットしても極端に飛距離や方向性が損なわれることが少なくなり、特にアマチュアゴルファーにとっては大きなメリットとなりました。

さらに、この「ハイパワーウエイト+」システムは単に球の上がりやすさだけでなく、飛距離の向上にも貢献しています。適切な打ち出し角と打球の強さを両立させることで、ターゲットに対して止まりやすいショットを可能にしました。軟鉄鍛造の打感の良さと飛距離性能の両立は、同時期の他社アイアンと比較しても一歩先を行く特徴でした。

実際に使用したプロゴルファーの細川和彦プロは「ロングアイアンで高さが出るのがいい」とコメントしており、広田悟プロも「強いボールが高く上がって、しかも飛距離も出る」と評価しています。こうしたプロの評価からも、ハイパワーウエイト+システムの効果の高さがうかがえます。

スリクソン I-505の「新ツアーバックキャビティ」は打感と正確性を向上

スリクソン I-505のもう一つの重要な特徴が「新ツアーバックキャビティ」構造です。この構造の最大の特徴は、打点部分のフェース裏側に肉厚を持たせたことにあります。これにより、インパクト時の打球感が向上し、プレーヤーにフィードバックを与える効果があります。

一般的に、キャビティバックアイアンは打感よりも寛容性を重視して設計されることが多いのですが、I-505はその両立を図っています。フェース裏側の肉厚部分がインパクト時のエネルギー伝達をスムーズにし、軟鉄鍛造ならではの打感の良さと、ミスヒットに対する寛容性を両立させることに成功しました。

「新ツアーバックキャビティ」の効果は打感だけではありません。この構造により低重心で高弾道が実現し、さらに深い重心深度によってスイートエリアが拡大しています。結果として、方向性と飛距離の安定性が向上し、正確なショットを打つことができます。

また、重心距離(フェース面から見た重心の深さ)を全番手で一定にする工夫も施されており、これにより番手が変わっても同じようなフィーリングでスイングすることができます。ゴルフではショットの一貫性が非常に重要ですが、この設計思想がその助けとなるのです。

実際のユーザーからは「しっかりした打球感」「球離れが良い」「フィードバックが得られる」といった声が多く聞かれます。特に、軟鉄鍛造の打感を好むゴルファーからは、現代のディスタンスアイアンよりもこうした「感触のあるクラブ」を好む声も少なくありません。打感と正確性を重視するゴルファーにとって、I-505の「新ツアーバックキャビティ」は大きな魅力と言えるでしょう。

さらに、この構造は外観にも影響を与えています。バックフェースは過度に複雑なデザインではなく、シンプルでありながらも機能性を前面に押し出したデザインとなっており、構えた時の安心感にもつながっています。見た目と機能性の両立も、このモデルの大きな特徴です。

スリクソン I-505のストレートネック形状は構えやすさを追求

スリクソン I-505の設計において、見逃せない特徴の一つが「ストレートネック形状」です。これは、プロゴルファーの意見を取り入れて採用された形状で、アドレスの際に非常に構えやすいという特徴があります。

ネック部分(ホーゼル)がフェースに対してまっすぐに伸びるこのデザインは、アドレス時にターゲットラインを合わせやすく、狙いを定めやすいという大きなメリットがあります。多くのゴルファーが「ナイスショットをイメージできる」と評価する所以です。

星野英正プロも「アドレス時にナイスショットがイメージできる」と述べており、実際の使用感においても高い評価を得ています。プロゴルファーはショットの前にイメージを明確に持つことを重視しますが、I-505のストレートネック形状はそれをサポートする設計となっています。

また、ストレートネック形状は視覚的な要素だけでなく、クラブフェースの開閉にも影響します。オフセットが強いクラブに比べてフェースが閉じにくいため、フェードボールを打ちやすいという特徴があります。これは、上級者が好むショットパターンと合致しており、「操作性の高さ」という点でも評価されています。

構えやすさに関しては、個々のゴルファーの好みもありますが、多くのユーザーが「しっくりくる」「安心感がある」と評価しています。実際に中古ショップでI-505を手に取った際に「構えた時の感触」で購入を決めたというエピソードも、口コミやレビューで多く見られます。

このストレートネック形状に加えて、トップラインの厚みも適度に抑えられており、洗練された印象を与えるデザインとなっています。見た目の美しさと機能性を兼ね備えた設計は、発売から長い年月が経過した今でも色褪せない魅力となっています。

ゴルフクラブ選びにおいて「構えた時のイメージ」は非常に重要な要素ですが、I-505のストレートネック形状はまさにこの点を突き詰めた設計と言えるでしょう。多くのゴルファーが長年にわたってこのモデルを支持し続ける理由の一つがここにあります。

スリクソン I-505のダブルラウンドソールで様々なライから振り抜きやすい

スリクソン I-505の機能性を高めるもう一つの重要な特徴が、ソール部分の設計です。I-505では「ダブルラウンドソール」に加え、「トウ&ヒールカットデザイン」という工夫が施されています。これらの設計により、様々なライコンディションでもクラブが地面に引っかかりにくく、スムーズな振り抜きが可能となりました。

ダブルラウンドソールとは、ソールの前後方向(リーディングエッジからバックエッジにかけて)に丸みを持たせた設計です。これにより、インパクト時にソールが地面に当たっても引っかかりにくく、特にダウンブローの強いスイングでも芝を取りすぎず、クリーンなインパクトが可能となります。

さらに、I-505ではトウ部分(フェース先端)とヒール部分(ネック寄り)をカットするデザインを採用。これにより、ソールの接地面積が減少し、様々なライからの振り抜きやすさが向上しています。特に、ラフやバンカーなどの難しいライからのショットでも、クラブがスムーズに抜けるという利点があります。

実際にI-505を使用した細川和彦プロは「芝の種類に関わらず、どんなライでも抜けがいい」と評価しており、これはまさにこのソール設計の効果を示すものと言えるでしょう。

アマチュアゴルファーにとっても、このソール設計の恩恵は大きいものがあります。特に、芝が濡れているコンディションやラフからのショットなど、クラブが引っかかりやすい状況で、I-505は他のアイアンに比べて扱いやすさを発揮します。ユーザーからも「振り抜きやすい」「様々なライから安心して打てる」といった評価の声が聞かれます。

ただし、このソール設計は「掘り込む」タイプのスイングをするゴルファーには、やや浮きやすく感じる場合もあります。スイングタイプによる相性の違いはありますが、多くのゴルファーにとっては、使いやすさを高める設計となっています。

ゴルフは様々なコンディションの中でプレーするスポーツですが、I-505のソール設計は多様なライに対応できる汎用性の高さを持っており、これも長く愛され続ける理由の一つとなっています。

スリクソンI-505の評価と現在の価値について

  1. スリクソン I-505をプロが評価する理由は高弾道と強い球筋
  2. スリクソン I-505は上級者から初心者まで幅広く使われている
  3. スリクソン I-505の適切なシャフト選びはNSプロ950GHかDGが定番
  4. スリクソン I-505の中古価格相場は8,000円〜22,000円程度
  5. スリクソン I-505と他の歴代スリクソンアイアンとの違い
  6. スリクソン I-505と最新モデルZXi7との比較ポイント
  7. まとめ:スリクソン I-505は古くても価値ある名器であること

スリクソン I-505をプロが評価する理由は高弾道と強い球筋

スリクソン I-505が発売時からプロゴルファーに高く評価されてきた理由は、その高弾道と強い球筋にあります。実際に使用したプロゴルファーたちのコメントからも、その評価の高さがうかがえます。

細川和彦プロ(2005年日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ優勝)は「ロングアイアンで高さが出るのがいい」「どんなライでも抜けがいい」と評価しています。特にロングアイアンは多くのゴルファーが苦手とする番手ですが、I-505では高い弾道が出しやすく、ピンを狙いやすいという特徴があります。

広田悟プロ(2005年マンダムルシードよみうりオープン優勝)は「強いボールが高く上がって、しかも飛距離も出る」「初優勝を支えてくれた抜群のアイアン」と絶賛しています。プロレベルではボールの強さと高弾道の両立が求められますが、I-505はその両方を実現していたことがわかります。

星野英正プロも「つかまりも良くしっかりと強い球が打てる」「高弾道でピンをデッドに攻められる」とコメントしており、アプローチ性能の高さも評価しています。特にピンをデッドに攻めるという点は、上級者ほど重視するポイントであり、I-505の精度の高さを示しています。

プロゴルファーが評価するポイントとして、以下の3点が特に挙げられます:

  1. 高弾道と強い球筋の両立
  2. 様々なライからの対応力の高さ
  3. ピンをデッドに攻められる精度の高さ

これらの特性は、プロレベルのプレーにおいて非常に重要な要素です。ツアープロが好むモデルであっても、必ずしも一般アマチュアが使いこなせるとは限りませんが、I-505の場合は技術的な工夫により、プロが求める性能と一般ゴルファーの使いやすさを両立させることに成功しています。

プロからの高い評価を得たI-505は、アマチュアゴルファーにとっても「プロも使うクラブ」という安心感や憧れを与え、その人気を高める一因となりました。そして、そのプロの評価が真に的確であったからこそ、発売から長い年月を経た今でも多くのゴルファーに支持され続けているのです。

スリクソン I-505は上級者から初心者まで幅広く使われている

スリクソン I-505は基本的には上級者向けモデルとして開発されましたが、その使いやすさから実際には様々なレベルのゴルファーに愛用されてきました。そのため、初心者から上級者まで幅広いゴルファーに対応できる懐の深さを持っています。

上級者にとっては、操作性の高さが大きな魅力です。軟鉄鍛造による繊細な打感と、ストレートネック形状による構えやすさは、球の操作を重視するプレーヤーに適しています。フェードやドローといった意図的な球筋を作りたい場合にも、I-505は応えてくれる性能を持っています。

中級者にとっては、「次のステップへの橋渡し」となるクラブとしての価値があります。キャビティバックでありながら、見た目はやや筋肉質で、スイートエリアも適度に広いため、技術向上を目指すゴルファーにとって理想的な選択肢となります。特に、キャビティバックの寛容性と軟鉄鍛造の打感という、相反する特性の両立は、ステップアップを目指すゴルファーに最適です。

初心者にとっては、ハンディキャップが高い段階では少し難しく感じるかもしれませんが、ある程度スイングが安定してきた初心者には良い選択肢となります。特に、シャフトをNSプロ950GHのRフレックスやカーボンシャフトを選ぶことで、初心者でも扱いやすくなります。

実際のユーザーレビューを見ると、ヘッドスピードが速い若いゴルファーや、筋力のあるアスリートタイプのビギナーにとって、I-505は良い選択肢となっているようです。ヘッドスピードが速く、球が上がりにくい傾向のあるプレーヤーには、I-505の低重心設計が助けとなります。

ただし、初心者の場合は適切なシャフト選びが非常に重要です。I-505の一番の魅力である打感を活かすためには、自分のスイングスピードに合ったシャフトを選ぶことが必須条件となります。

このように、スリクソン I-505は決して「上級者専用」の難しいクラブではなく、様々なレベルのゴルファーが自分の技術に合わせて使いこなせる柔軟性を持っています。それがこのクラブが長く愛され続ける理由の一つとなっているのです。

スリクソン I-505の適切なシャフト選びはNSプロ950GHかDGが定番

スリクソン I-505を最大限に活かすためには、適切なシャフト選びが非常に重要です。発売当時から人気があった主なシャフトオプションは、ダイナミックゴールド(DG)とNSプロ950GHの2種類で、これらが今でも定番の組み合わせとなっています。

ダイナミックゴールド(DG)は、世界中のプロゴルファーに最も多く使用されているシャフトの一つです。スリクソン I-505では、X100、S200、S400などのフレックスが用意されていました。DGの特徴は重量感とハードな打感にあり、スイングスピードの速いゴルファーや、強い球を打ちたいゴルファーに向いています。重量は約120gと重めで、手元調子(バット寄りでしなる)のシャフト特性を持っています。

一方のNSプロ950GHは、日本シャフトの代表的なモデルで、DGより軽量(約95g前後)ながらも安定した性能を持つシャフトです。SとRのフレックスが用意され、中調子(シャフト中間部でしなる)の特性があります。DGより振りやすく、適度な重量感があるため、幅広いゴルファーに対応できる汎用性の高さが魅力です。

ユーザーレビューによれば、ヘッドスピードの目安として:

  • ヘッドスピード45m/s以上:DG X100 or S400
  • ヘッドスピード42-45m/s:DG S200
  • ヘッドスピード39-42m/s:NSプロ950GH S
  • ヘッドスピード36-39m/s:NSプロ950GH R

さらに、特注モデルとしてSV-3003Jカーボンシャフトも用意されていました。重量は約80g前後と軽めで、SとSRのフレックスがあり、シニアや女性、またはスイングスピードがやや遅めのゴルファーに適しています。しかし、中古市場ではこのシャフト装着モデルはやや希少で、価格も高めに設定されていることが多いようです。

適切なシャフト選びのポイントは、単に自分のヘッドスピードだけでなく、スイングの特性やボールの捕まり具合も考慮することが重要です。例えば、同じヘッドスピードでも、テークバックがゆっくりでダウンスイングが速いタイプのゴルファーは、やや柔らかめのシャフトが合うことがあります。

また、シャフトの特性によって打球の高さも変わってきます。一般的に、NSプロ950GHはDGよりも球が上がりやすい傾向があります。球の高さに悩んでいる場合は、この点も考慮してシャフト選びをすると良いでしょう。

中古で購入する場合は、できれば実際に試打してから決めることが理想的ですが、難しい場合は自分のスイングスピードと好みの打感を考慮して選択することをおすすめします。

スリクソン I-505の中古価格相場は8,000円〜22,000円程度

スリクソン I-505は2005年発売のモデルですが、現在も中古市場で一定の需要があり、状態の良いものは比較的高値で取引されています。中古価格の相場は、セット構成や状態、装着シャフトなどによって大きく異なりますが、おおよその傾向を見ていきましょう。

6本セット(#5〜9、PW)の場合:

  • DGシャフト装着モデル:8,500円〜12,000円程度
  • NSプロ950GHシャフト装着モデル:8,500円〜15,000円程度

8本セット(#3〜9、PW)の場合:

  • DGシャフト装着モデル:11,000円〜16,000円程度
  • NSプロ950GHシャフト装着モデル:12,000円〜18,000円程度

10本セット(#3〜9、PW、AW、SW)の場合:

  • DGシャフト装着モデル:18,000円〜22,000円程度
  • NSプロ950GHシャフト装着モデル:19,000円〜22,000円程度

単品購入の場合(4番アイアンなど):

  • 1,500円〜3,000円程度

これらの価格は、クラブの状態が「中古品-可」というランク(使用感はあるが問題なく使用できる状態)の場合の相場です。より状態の良い「中古品-良い」ランクの場合は、さらに1,000円〜3,000円程度高くなる傾向があります。

特に注目すべき点として、カーボンシャフト装着モデル(SV-3003J)は比較的希少なため、状態が良ければ通常より高値で取引されることがあります。8本セットで16,000円〜20,000円程度が相場となることもあります。

中古購入時のチェックポイントとしては、以下の点に特に注意すると良いでしょう:

  1. フェース面の摩耗状態(特に7番、8番アイアンは使用頻度が高いため)
  2. ソール部分の傷やダメージ(特にリーディングエッジの磨耗)
  3. ネック部分のキズや歪み
  4. グリップの状態(交換が必要かどうか)
  5. シャフトのサビや曲がり

また、中古購入を検討する際は、可能であれば試打してから購入することをおすすめします。特に、I-505のような軟鉄鍛造アイアンは、使用状況によって打感が変わることがあります。

発売から約20年経過したモデルですが、現在でも一定の人気を保っており、メンテナンスが行き届いた良品であれば、まだまだ十分に使用できるクラブです。むしろ、最近のディスタンスアイアンとは異なる「クラシカルな打感」を求めるゴルファーにとっては、魅力的な選択肢と言えるでしょう。

スリクソン I-505と他の歴代スリクソンアイアンとの違い

スリクソン I-505と他の歴代スリクソンアイアンとの違い

スリクソンブランドは歴代多くのアイアンモデルをリリースしてきましたが、I-505はその中でもユニークな位置づけを持っています。ここでは、I-505と他の主な歴代スリクソンアイアンとの違いを見ていきましょう。

まず、I-505の前モデルとなるI-404(2004年発売)との比較では、I-505はフェース長さが1mm大きくなり、2I〜6Iのバックフェースからソール部分にタングステンウエイトを挿入することで、より低く深い重心位置を実現しています。これにより、I-404よりも打ちやすさと飛距離性能が向上しました。

I-505の直後に登場したI-506(2006年発売)は、基本コンセプトは引き継ぎながらも、よりやさしさを追求したモデルとなりました。I-506はキャビティがさらに深くなり、重心距離が長くなったことで、ミスヒットに対する許容度がさらに高まりました。一方で、I-505はI-506に比べてよりプロ志向の設計で、操作性と打感を重視したモデルとなっています。

2008年に登場したI-701TOURシリーズは、I-505の流れを汲みつつも、さらにやさしさを追求したモデルです。I-505と比較すると、I-701TOURはソール幅が広く、重心がさらに低く深くなっており、アベレージゴルファー向けの設計となっています。

2010年代に入ると、スリクソンアイアンはZ-TXシリーズやZ-FORGEDシリーズなど、より明確な棲み分けがされるようになります。Z-TXシリーズはトータルパフォーマンスを追求したモデルであるのに対し、Z-FORGEDシリーズは操作性と打感を重視した上級者向けモデルという位置づけです。I-505は、これらの系譜で言えば、Z-FORGEDシリーズの先駆けとなるモデルと言えるでしょう。

最近のスリクソンアイアンである「Z85シリーズ」(Z785、Z585など)や「ZXシリーズ」(ZX5、ZX7など)と比較すると、I-505は以下の点で異なります:

  1. ロフト設定:I-505は現代のアイアンと比べてロフトが立っています(5番で27度、最新モデルは23-24度程度)
  2. 見た目:I-505はよりコンパクトでクラシカルな見た目を持ちます
  3. 技術:最新モデルでは、より進化した素材や製造技術が用いられています

しかし、I-505が持つ「上級者向けの性能と適度な寛容性の両立」という基本コンセプトは、現代のスリクソンアイアンにも受け継がれています。特に、ZX7やZ785といった上級者向けモデルには、I-505の「DNA」を見ることができます。

歴代スリクソンアイアンの中でI-505が特別視される理由は、「軟鉄鍛造の打感の良さ」と「先進的な低・深重心設計による打ちやすさ」を高いレベルで両立させた点にあるでしょう。それが、発売から長い年月を経た今でも多くのゴルファーに愛され続ける所以です。

スリクソン I-505と最新モデルZXi7との比較ポイント

スリクソン I-505と、2024年に発売された最新モデルであるZXi7(2025年モデル)を比較してみましょう。約20年の時を経て、テクノロジーや設計思想がどのように進化したのかを見ていくことで、I-505の特性と現代アイアンの違いがよくわかります。

まず、基本的なスペックの違いを見ていきましょう:

【ロフト角】

  • I-505:5番で27度、7番で34度、PW46度
  • ZXi7:5番で24度、7番で30度、PW44度 ※ZXi7の方が全体的に3〜4度程度ロフトが寝ています。これは現代のアイアン全般に見られる傾向です。

【ヘッド素材・製法】

  • I-505:軟鉄(2〜6番にタングステンウエイト)、鍛造
  • ZXi7:軟鉄フェース+マルチマテリアル構造、鍛造

【重心設計】

  • I-505:「ハイパワーウエイト+」による低・深重心設計
  • ZXi7:「MainFrame」技術によるAI設計フェースと最適化された重心設計

【シャフトオプション】

  • I-505:ダイナミックゴールド、NSプロ950GH、SV-3003J(カーボン)
  • ZXi7:モーダス3ツアー105など最新シャフト

【価格(新品時)】

  • I-505:6本セット 102,000円〜132,000円(2005年発売時)
  • ZXi7:単品 25,300円前後(2025年)

技術面での最大の違いは、ZXi7では最新のAI技術を用いた「MainFrame」フェース設計が採用されている点です。これにより、フェース全体での反発性能が最適化され、オフセンターヒット時のパフォーマンス低下が軽減されています。また、マルチマテリアル構造により、より精密な重心コントロールが可能になっています。

外観面では、I-505がより伝統的でコンパクトな形状であるのに対し、ZXi7はやや大きめのヘッドサイズと、現代的な洗練されたデザインを持っています。ただし、ZXi7も上級者向けモデルとして、過度に大きなヘッドサイズにはなっておらず、操作性を重視した設計となっています。

使用感の面では、I-505が軟鉄鍛造らしい柔らかく繊細な打感を持つのに対し、ZXi7は適度な打感の柔らかさを保ちつつも、より強い弾道と飛距離性能を持っています。特にロフトが寝ていることもあり、同じ番手で比較するとZXi7の方が10〜15ヤード程度飛距離が出る傾向があります。

ただし、I-505の持つ「クラシカルな打感」や「繊細なフィードバック」は、最新モデルにはない魅力とも言えます。実際、打感や操作性を重視するゴルファーの中には、敢えて古いモデルを選ぶケースも少なくありません。

どちらが優れているというよりも、プレースタイルや好みに合わせた選択が重要です。最新の飛距離性能や技術を求めるならZXi7など最新モデル、クラシカルな打感や操作性を重視するならI-505という選択肢もあるでしょう。また、コストパフォーマンスを考えれば、中古市場で手に入るI-505は非常に魅力的な選択肢と言えます。

まとめ:スリクソン I-505は古くても価値ある名器であること

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. スリクソン I-505は2005年に発売された軟鉄鍛造アイアンで、低重心・深重心設計が特徴
  2. 2番〜6番のソール部分に27gのタングステンウエイトを装着する「ハイパワーウエイト+」技術を採用
  3. 「新ツアーバックキャビティ」構造により打感の良さと正確性を両立
  4. ストレートネック形状で構えやすく、アドレス時に狙いを定めやすい設計
  5. ダブルラウンドソールとトウ&ヒールカットデザインで様々なライから振り抜きやすい
  6. 細川和彦プロや広田悟プロなどプロゴルファーからも高い評価を得ていた
  7. 上級者向けの設計ながら、適切なシャフト選びにより幅広いレベルのゴルファーに対応可能
  8. 主なシャフトはダイナミックゴールド(約120g)とNSプロ950GH(約95g)が定番
  9. 中古市場での価格相場は6本セットで8,000円〜15,000円程度
  10. 歴代スリクソンアイアンの中でも「打感の良さ」と「打ちやすさ」を高レベルで両立したモデル
  11. 最新モデルのZXi7と比較すると、よりクラシカルな打感と操作性が特徴
  12. 発売から約20年経過した今でも、その価値を失わない名器として多くのゴルファーに支持されている
  13. コストパフォーマンスを考えると、ステップアップを目指すゴルファーにとって魅力的な選択肢となる