タイトリストのドライバーと言えば、多くのプロが愛用する高性能クラブとして知られていますが、その中でも特に「名器」と呼ばれるモデルがあるのをご存知でしょうか？初代のチタニウム975Dから最新のGTシリーズまで、タイトリストは常に高い操作性と安定した飛距離性能を両立させてきました。
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多くのゴルファーが「名器」を求める理由は、単に飛距離だけではなく、その打感や操作性、そして年月が経っても色あせない性能にあります。この記事では、タイトリストドライバーの歴代名器と呼ばれるモデルを紹介し、その特徴や魅力、中古市場での価値まで詳しく解説していきます。
記事のポイント！
- タイトリストドライバーの歴代名器と呼ばれるモデルとその特徴
- 名器と評価される理由と共通する性能・特性について
- 中古市場で手に入る名器タイトリストドライバーの選び方
- 最新モデルと歴代名器の性能比較と進化の歴史
タイトリストのドライバーと名器と呼ばれるモデルの特徴
- タイトリスト ドライバー 名器として最も評価が高いのは913D3と975D
- 名器と呼ばれるタイトリストドライバーの共通点は操作性と打感の良さ
- タイトリスト ドライバー 名器の条件はプロからの支持率の高さにある
- 中古で安く買える名器タイトリストドライバーは913D3とGBBエピック
- タイトリスト ドライバー 名器の打感はフルチタン素材が生み出す
- 10年経っても通用する名器タイトリストドライバーの実力
タイトリスト ドライバー 名器として最も評価が高いのは913D3と975D
タイトリストの歴代ドライバーの中で、特に「名器」として高い評価を受けているのが913D3と975Dです。975Dは1990年代後半に発売され、全盛期のタイガー・ウッズがグランドスラムを達成したことで一躍有名になりました。アクシネット社がボールメーカーからクラブの総合メーカーとして地位を確立する契機となった象徴的なモデルです。
913D3は2012年に発売されたモデルで、アダム・スコットが2013年のマスターズで優勝した際に使用していたことでも知られています。発売から約10年経った今でも、その性能は色あせることなく、名器として多くのゴルファーに支持されています。
913D3の特徴は、フェース中心の後方付近に重心を設定し、エネルギーロスを抑えつつ、飛びの三要素（ボール初速、打ち出し角、スピン量）を最適化した設計にあります。445ccのやや小ぶりなヘッドサイズながら、オーソドックスな洋ナシ型のヘッドフォルムで、構えやすさと操作性を両立しています。
プロゴルファーの評価によると、913D3は「軽く振って飛んでいく感じ」「フェースの吸いつき感がよくて非常に心地良い」「球はじゅうぶんに上がってくれる」「サイドスピンもそんなに多くない」という特徴があり、「ちょっと芯を外してもある程度真っすぐ行ってくれる」安定感も備えています。これらの特性が、913D3を名器たらしめている要因でしょう。
現在、中古市場では913D3は比較的安価に入手できるようになっており、条件によっては1万5,000円を下回る値段で購入可能です。10年前のモデルながら、今でも十分に通用する性能を持っていることが、プロによる試打でも証明されています。
名器と呼ばれるタイトリストドライバーの共通点は操作性と打感の良さ
タイトリストのドライバーが多くのゴルファーから「名器」として評価される共通点は、優れた操作性と心地よい打感にあります。特に打感については、タイトリストがフルチタンヘッドにこだわり続けていることが大きく影響しています。フルチタンヘッドならではの弾き感と食いつき感を兼ね備えた打感は、自分の思い描く球筋で飛ばしたい上級者を特に満足させる要素です。
タイトリストドライバーの真骨頂は、チタニウム975D以来の美しい形状と心地よい打感、それに伴う優れた操作性です。ソールデザインはいたってシンプルで、他社モデルのような目立つギミック（仕掛け）も少なく、玄人受けする印象があります。しかし、その一方で歴代モデルには時代の最先端テクノロジーが搭載されてきました。
例えば、チタニウム975Dの特徴的なロングホーゼル＆ボアスルー構造は、ヘッドとシャフトを一体化することでエネルギー伝達効率を高め、飛距離アップを実現するための工夫でした。また、2000年代前半の905や907シリーズには、時代を先取りしたマルチマテリアルデザインが採用されていました。
タイトリストドライバーが多くのツアープロやアマチュア上級者に支持される理由は、飛距離性能以外にもカスタマイズ性の高さがあります。TS以降のモデルでは4タイプものヘッドから体力や技術レベルに応じたものを選べるようになり、シャフトも複数のオリジナルとツアーで定評のあるモデルがラインナップされています。
また、910Dからは弾道をカスタマイズするシュアフィットホーゼルが搭載されており、ロフト角とライ角を独立して調整できるため、顔の見え方や構えやすさを犠牲にすることなく、プレーヤーの好みに合わせた調整が可能です。
タイトリスト ドライバー 名器の条件はプロからの支持率の高さにある
タイトリストのドライバーが「名器」と呼ばれる大きな条件の一つに、プロゴルファーからの高い支持率があります。直近5年間連続でPGAツアー使用率ナンバーワンドライバーの座を守り続けているタイトリストのドライバーは、プロの厳しい目にも耐えうる性能を持っていることの証明です。
特にTSRシリーズは、2022年の発売以来、4年連続でPGAの多くのプレーヤーたちに選ばれ続けている実績があります。プロが求める「思い通りの弾道で飛ばせる」という性能と、アマチュアが求める「簡単に飛ばせる」という要素をバランスよく両立させている点が高く評価されています。
タイトリストのドライバーがプロから支持される理由の一つに、一貫したデザインフィロソフィーがあります。他メーカーが毎回大きく設計を変更する中、タイトリストは基本的な形状や操作感を維持しながら、技術的な進化を遂げています。そのため、モデルチェンジをしても前モデルの良さを引き継ぎながら性能が向上していく安心感があります。
また、プロゴルファーが特に評価するのが、タイトリストドライバーの「フィーリング」です。クラブの「顔」（トップライン）や構えた際の安心感、スイング中の重量バランス、インパクト時の打感など、数値化しにくい感覚的な部分においても、タイトリストは高いレベルを維持しています。
名器と呼ばれるモデルはプロだけでなく、上級アマチュアからも強い支持を得ています。これは、純粋な飛距離性能だけでなく、コースマネジメントに必要な操作性や安定性といった要素を高いレベルで提供していることの表れでしょう。実際、TSi3やTS3などのモデルは、ヘッドスピードが速いアマチュアゴルファーの間でも根強い人気を誇っています。
中古で安く買える名器タイトリストドライバーは913D3とGBBエピック
中古市場で比較的安価に入手できる名器として、タイトリストの913D3とキャロウェイのGBBエピックサブゼロが挙げられます。両モデルとも、発売から時間が経過しているにもかかわらず、その性能は現行モデルに引けを取らない実力を持っています。
913D3は2012年11月に発売されたモデルで、現在は中古市場において、状態によっては1万5,000円を下回る価格で購入可能です。また、GBBエピックサブゼロは2017年2月に発売され、こちらも中古市場では比較的手頃な価格で入手できます。
プロゴルファー・堀口宜篤氏による試打評価では、913D3は「軽く振って飛んでいってくれる感じ」「シャフトのしなり戻りもあるし、やさしく楽に打てます」「打感はフェースの吸いつき感がよくて非常に心地良い」と高評価を得ています。また、「球はじゅうぶんに上がってくれる」「サイドスピンもそんなに多くない」といった特徴があり、安定した飛距離性能を発揮します。
GBBエピックサブゼロについては、「球離れが早い感じ」「低くて強い球が出る」「スピン量が少なくてランも出る」という評価でした。特に「ちょっとフェースが開いて当たってスライス系の球になっても距離が落ちない」という寛容性の高さも魅力で、「現行のドライバーと比べても遜色ないパフォーマンスは出せる」と評価されています。
中古クラブを購入する際の注意点として、特にGBBエピックサブゼロのようなカスタムモデルの場合は、シャフトの種類だけでなく、レングス、重量・バランスなどのスペックをよく確認することが重要です。タイトリストの913D3も同様に、様々なカスタムシャフトとの組み合わせが存在するため、自分のスイングに合ったものを選ぶことが成功の鍵となります。
これらの中古名器は、最新モデルの半額以下の価格で入手できることが多く、コストパフォーマンスの観点からも非常に魅力的です。発売当初はスルーしてしまったゴルファーも、改めて購入を検討する価値があるでしょう。
タイトリスト ドライバー 名器の打感はフルチタン素材が生み出す
タイトリストのドライバーが名器として評価される重要な要素の一つに、独特の打感があります。特に「フルチタン」にこだわり続けているタイトリストは、弾き感と食いつき感を兼ね備えた打感を実現しています。近年多くのメーカーがカーボンコンポジット素材を採用する中、タイトリストは一貫してチタン素材にこだわり続けているのです。
例えば、TSiシリーズではフェース素材として航空宇宙産業用に開発されたATI425チタンを採用しています。このチタン合金は強度が高くたわみ量が大きいため、ドライバーのフェースには最適な素材と言えます。この素材がボール初速の大幅アップに貢献し、弾き感の良さを生み出しています。
TSRシリーズにも同様のチタン素材が使われており、「チタンはNASAなどの航空宇宙産業で採用され、地球上で最も高いパフォーマンスを持つ素材」と評価されています。強度・反発性・耐久性などすべての面で独自の特性を持つチタンが、TSRの驚異的なスピードを生み出す原動力となっているのです。
913D3を試打したプロゴルファーからは「フェースの吸いつき感がよくて非常に心地良い」「打感と音という打った時の心地良さ」「軟らかさを感じる」などの評価があります。これはフルチタンヘッドならではの特性であり、最新のGTシリーズに至るまで受け継がれているタイトリストドライバーの伝統です。
一方、VG3シリーズでは「チーターテクノロジー」と呼ばれる設計手法が採用されています。これはチーター柄のように楕円形にくり抜いた状態を指し、クラウン部分を計算された位置で楕円形にくり抜くことにより、クラウン自体を極薄に仕上げる技術です。この技術により軽量化と強度の両立が図られ、心地よい打音も実現しています。
このようにタイトリストは素材選びから設計に至るまで、打感にこだわり続けているからこそ、多くのゴルファーから「名器」として評価されているのです。
10年経っても通用する名器タイトリストドライバーの実力
発売から10年以上経過したタイトリストのドライバーでも、現行モデルに負けない性能を持つものがあります。特に913D3は、プロゴルファーによる試打でも「今でもじゅうぶんに使えるクラブ」と評価されており、その実力は時が経っても色あせていません。
プロゴルファー・堀口宜篤氏は913D3について、「プロモデルなんだけどそこまで難しさを感じなくて、操作性がある中にちょっとオートマチックな部分もあり、今でもじゅうぶんに使えるクラブ」と評価しています。特に打感の良さや芯を外しても比較的真っすぐ飛んでくれる寛容性は、10年前のモデルとは思えない高性能さを示しています。
同様に、2017年発売のキャロウェイGBBエピックサブゼロについても、「現行のドライバーなんかと比べても遜色ないパフォーマンスは出せる」「エースドライバーにしてもいい」という高評価が得られています。これらの結果から、必ずしも最新モデルが最良というわけではなく、自分のスイングに合ったモデルを選ぶことの重要性が伺えます。
タイトリストの913D3と現行のTシリーズを比較すると、「913D3のほうが吸い付き感が長い気がする」という意見もあります。ボール初速に関しては現行モデルの方が上回る可能性がありますが、「打感と音という打った時の心地良さというものもパフォーマンスに影響してくる」という観点では、913D3は今でも魅力的なモデルと言えるでしょう。
また、古いモデルのメリットとして、中古市場での価格の安さが挙げられます。最新モデルの半額以下、場合によっては3分の1以下の価格で入手できることもあり、コストパフォーマンスという面では非常に優れています。ゴルフは道具だけでなく技術も重要ですから、高価な最新モデルを購入するよりも、自分に合った中古の名器を見つけてレッスンに投資する方が、スコアアップには効果的かもしれません。
ただし、中古クラブを購入する際は状態やスペックをしっかり確認することが重要です。特にシャフトはドライバーの性能に大きく影響するため、自分のスイングに合ったものを選ぶようにしましょう。過去の名器であっても、自分に合わなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
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タイトリストドライバーの歴代モデルと名器の変遷
- タイトリストドライバーの歴代シリーズはTSRが飛距離ランキング第2位
- 最新のGTシリーズはタイトリスト歴代飛距離ランキングで1位を獲得
- タイトリスト ドライバー 名器と呼ばれるTSi3の特徴は初速の速さと打感
- 難易度別に見るタイトリストドライバーの選び方は数字で判断する
- タイトリスト ドライバー 名器と呼ばれるモデルを中古で見分けるポイント
- アマチュアでも使いこなせるタイトリスト ドライバー 名器はVG3シリーズ
- まとめ：タイトリスト ドライバー 名器の魅力と選び方のポイント
タイトリストドライバーの歴代シリーズはTSRが飛距離ランキング第2位
タイトリストの歴代ドライバーの飛距離性能ランキングでは、TSRシリーズが第2位に位置しています。TSRシリーズは2022年に発売され、「FASTER（より速く）」「LONGER（より遠くへ）」「STRAIGHTER（よりストレートに）」という3つのコンセプトを掲げています。
TSRシリーズが「より速く」を実現するために取り組んだのが、空気抵抗の低減です。ソール後部をボートテイル型（ロールスロイスの製法で、船首部を逆さまにしたようなリヤエンドのデザイン）にし、ヘッド全体のエアロダイナミクスを向上させることで、スイング中の空気抵抗を抑え、ヘッドスピードの向上を図っています。
「より遠くへ」というコンセプトの実現には、航空宇宙産業で採用される希少なチタン素材が使用されています。このチタン素材は強度・反発性・耐久性などすべての面で独自の特性を持ち、TSRの驚異的なボールスピードを生み出す原動力となっています。
「よりストレートに」については、PGAツアーで使用率No.1だったTSiシリーズの性能を受け継ぎ、さらに重心位置の改善やエアロダイナミクスの改良により、より直進性の高い弾道を実現しています。実際に試打した100切りくんによると、「ほぼ全部同じ場所に着弾していた」という安定性の高さが報告されています。
TSRシリーズには4つのモデルがあり、それぞれに特徴があります。TSR1はウルトラライトウェイト設計で高慣性モーメント設計、TSR2は驚異のスピードと安定性を持ち高弾道のストレートボールが打てる、TSR3は精密チューニングによる驚異のスピードが特徴で中・上級者向き、TSR4は究極のロースピンドライバーで430ccの小ぶりなヘッドを持つモデルです。
これらの特性を持つTSRシリーズは、最新のGTシリーズに次ぐ高い飛距離性能を持ち、現在でも多くのプロやアマチュアに支持されている実力派モデルと言えるでしょう。
最新のGTシリーズはタイトリスト歴代飛距離ランキングで1位を獲得
タイトリストの最新モデルであるGTシリーズは、歴代タイトリストドライバーの飛距離ランキングで堂々の1位を獲得しています。2024年に発売されたGTシリーズは、タイトリストがこれまで培ってきた技術の集大成とも言える高性能ドライバーです。
GTという名称は「Generation Technology」（次世代の技術）を意味し、これまでのタイトリストの技術を継承しつつ、さらに進化させたモデルとなっています。GTシリーズにも複数のタイプがあり、それぞれに特徴があります。
GT2は「圧倒的なスピードとやさしさ」が特徴で、浅・低重心設計により低スピンで初速アップを実現しています。GT3は「フルチタン構造」で「アスリート向けモデル」として「抜群の操作性」を備えています。GT4は「風に負けない強弾道」が特徴で、430ccのコンパクトヘッドながら、精密に弾道調整ができるSureFit機能を搭載しています。
実際に試打した100切りくんによると、GT2とGT3はどちらも方向性に安定感があり、飛距離も出ているとの評価でした。ヘッドスピードが51m/s程度のゴルファーにはGT3の方が合っているようです。男子プロの片岡大育選手はGT2ドライバーを使用しているとのことです。
GTシリーズの3モデルに共通するのは「飛びと寛容性」で、安定して飛ばしたいゴルファーの希望を叶えるクラブと言えます。現時点ではGT2、GT3、GT4の3モデルがラインナップされていますが、将来的にGT1が追加発売される可能性もあるようです。
タイトリストは2年に1回のペースで新モデルを発売しており、今回のGTシリーズは2022年発売のTSRシリーズの後継モデルとなります。これまでの歴代モデルの中で最も飛距離性能が高いと評価されているGTシリーズは、次のモデルチェンジが予定される2026年までは、タイトリストの飛距離ランキング1位の座を守り続けるでしょう。
タイトリスト ドライバー 名器と呼ばれるTSi3の特徴は初速の速さと打感
タイトリストの歴代モデルの中でも特に「名器」として評価が高いTSi3ドライバーの最大の特徴は、優れた初速性能と心地よい打感にあります。2020年11月に発売されたTSi3は、革新的なフェース素材と洗練された設計により、多くのゴルファーから支持を集めています。
TSi3の最大の革新点は、航空宇宙産業用に開発されたATI425チタンをフェース素材として採用したことです。このチタン合金は強度が高くたわみ量が大きいため、ドライバーのフェースに最適な素材で、ボール初速の大幅アップに貢献しています。実際、TSi3を試打したゴルファーからは「打感がソフトで初速が速い」という評価が多く聞かれます。
TSi3にはスライド式ウエイト「シュアフィットCGトラック」が搭載されており、フェース面上の重心（SS）をプレーヤー個々の打点に近づけることでエネルギー伝達効率を高め、飛距離を最大化するシステムとなっています。このシステムの恩恵を最も受けられるのは打点の安定したプレーヤーですが、マルチMOI設計によって全方向の慣性モーメントが大きくなっているため、打点がブレた時の打ち出し角やバックスピン量も安定します。
TSi3の形状は「三角おむすび型」と表現されることもあり、907D1ドライバーを思わせるデザインです。この形状は慣性モーメントを高めるのに有利で、実際にTSi3の重心設計は「短重心かつ超深重心」となっており、球が上がりやすくつかまりやすい特性を持っています。
シャフトラインナップも充実しており、40グラム台の軽量タイプと50グラム台のしっかりしたタイプのほか、プレミアムシャフトとしてツアーAD DIもラインナップされています。このように、シニア層からアスリートまで幅広いプレーヤーに対応できる設計となっています。
TSi3は「中弾道設計」で「初速が速く真っすぐ飛ぶ」という特性を持ち、操作性を重視するゴルファーにとって理想的なドライバーと言えるでしょう。その性能の高さから「名器」と呼ぶにふさわしいモデルの一つです。
難易度別に見るタイトリストドライバーの選び方は数字で判断する
タイトリストのドライバーを選ぶ際、モデル名の後ろに付いている数字が重要な手がかりとなります。基本的に、数字が小さいほど易しく、大きくなるほど難しくなる傾向があります。つまり、1が最もやさしく、2、3、4と数字が増えるにつれて難易度が上がっていきます。
TSシリーズを例に見てみましょう。TS1はヘッドスピードが42m/s前後のゴルファー向けの275gの軽量モデルで、ダンロップゼクシオ10やテーラーメイドのMグローレドライバーと同程度の軽さを持っています。ヘッドスピードが遅くても扱いやすく、タイトリストのドライバーに手が出なかったアマチュアゴルファーにも使いやすいモデルです。
TS2は適度なやさしさを持ち、高弾道・低スピン弾道で飛ばせる中級者向けモデルです。2016年発売の917D2には搭載されていたウェイト調整機能はなく、TS1と同様にソールの後方に固定されています。高弾道で低スピンというのは珍しい組み合わせで、917D2よりもやさしいため、アマチュアの中級者にも扱いやすいドライバーとなっています。
TS3は低スピンの強い弾道で飛ばせる中・上級者向けのドライバーで、TSシリーズの中で唯一、ヘッドを貫通するウェイト調整機能が搭載されています。これによりドローやフェードの調整が可能で、自分に合った弾道を選べるようになっています。
TS4は430ccと小ぶりなヘッドを持つツアープロ向けの操作性の高いモデルです。ウェイトはソール前方に搭載されているため、スピン量が抑えられ、低く強い弾道が打てます。しかし、ちゃんとミートできないと飛ばないため、打点がバラつかない上級者向けのドライバーと言えます。
この数字による難易度判断はTSiシリーズやTSRシリーズ、最新のGTシリーズでも同様に適用されます。例えば、GTシリーズではGT2が「過去に2を冠したモデルの直進性を受け継いでいる」のに対し、GT3は「歴代モデルの操作性を受け継いでいる」、GT4は「歴代ヘッド容積が小ぶりでロースピンの特徴を受け継いでいる」と説明されています。
自分のスキルレベルや求める性能に合わせて、数字を参考にモデルを選ぶことで、タイトリストドライバーの性能を最大限に引き出すことができるでしょう。
タイトリスト ドライバー 名器と呼ばれるモデルを中古で見分けるポイント
タイトリストの名器ドライバーを中古市場で探す際、いくつかの重要なポイントを押さえておくと良いでしょう。中古市場で手に入りやすく、かつ実用的なタイトリストのドライバーは主に900、TS、VGの3シリーズです。
900シリーズは最も歴史が長く、初代のプロチタニウム905（2005年発売）から最終モデルの917D（2016年発売）まで7代、14年間にわたって販売されました。特に913D3は前述の通り名器として高い評価を受けています。中古での価格も1万5千円を下回ることもあり、コストパフォーマンスに優れています。
TSシリーズは900シリーズの後継として2018年に登場し、TSi（2020年発売）、TSR（2022年発売）へと進化しました。特にTSi3は航空宇宙産業用に開発されたATI425チタンをフェース素材に採用し、「打感がソフトで初速が速い」と高い評価を得ています。
VG3シリーズは日本専用モデルとして2010年に初代が発売され、5代目（2017年発売）まで11年にわたって販売されました。グローバルモデルの900シリーズよりも軽量で振りやすく設計されており、特に日本人ゴルファー向けのモデルとなっています。
中古の名器タイトリストドライバーを選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう：
- 適切なヘッドタイプの選択：自分のプレースタイルや技術レベルに合ったモデルを選びましょう。数字が小さいほど易しく、大きいほど難しい傾向があります。
- シャフトの確認：特にカスタムモデルの場合、シャフトの種類、長さ、重量、バランスなどのスペックをよく確認することが重要です。
- 調整機能の確認：910D以降のモデルにはシュアフィットホーゼルが搭載されており、ロフト角とライ角を調整できます。また、一部モデルにはウェイト調整機能も搭載されています。これらの機能が正常に動作するか確認しましょう。
- 互換性の確認：タイトリストのドライバーは10年以上にわたってスリーブの互換性を維持しているため、古いモデルのヘッドに新しいシャフトを装着することも可能です。将来のアップグレードを考慮する場合は、この互換性も重要なポイントになります。
- ヘッドの状態確認：中古のドライバーは使用頻度によってフェースの摩耗や小さな傷がある場合があります。特にフェースの中心部分の状態は性能に直接影響するため、よく確認しましょう。
これらのポイントを押さえながら、信頼できる中古クラブ専門店で購入することで、コストパフォーマンスに優れた名器タイトリストドライバーを手に入れることができるでしょう。
アマチュアでも使いこなせるタイトリスト ドライバー 名器はVG3シリーズ
タイトリストは主にアスリート向けにクラブを作っていることで知られていますが、VG3シリーズは日本向けに特化した、アベレージゴルファーでも扱いやすいモデルとして開発されました。VG3シリーズは2010年に初代モデルが登場し、5代目となる2018年モデルまで展開されてきました。
VG3シリーズの最大の特徴は、日本人ゴルファーの特性に合わせた設計です。グローバルモデルの900シリーズよりも軽量で振りやすく設計されており、特に軽い振り心地を求めるゴルファーに適しています。初代VG3ドライバーはロフト別重心設計による球のつかまりやすさが特徴で、形状も丸型かつアップライトになっていました。
5代目となる2018年のVG3ドライバーは、シリーズの中でも最もやさしく飛ばせるモデルとして評価されています。「チーターテクノロジー」と呼ばれる技術を採用しており、小さな穴をあけて軽量化したチタンクラウンにカーボンクラウンを積層する構造になっています。これにより、フルチタンヘッドの爽快な打球音と低深重心設計を両立させています。
この設計の結果、歴代VG3ドライバーの中で最大化された慣性モーメントと重心角がスライサーにもストレートボールを打たせてくれます。また、鍛造スピードフェースは高いボール初速を実現し、手元重心で振り抜きのいいオリジナルシャフトがヘッドを加速させ、飛距離を伸ばしてくれます。
280グラム前後のヘッド重量はシニアプレーヤーにも振りやすく、ストレートなフェースと上質な打球音はベテランゴルファーも満足させる仕様となっています。VG3シリーズはアベレージゴルファーに向けたモデルですが、ベテランゴルファーからシニアプロまで幅広いプレーヤーに受け入れられてきました。
2018年のVG3モデルを最後に、この役割はTS1ドライバーに引き継がれましたが、中古市場ではVG3シリーズもまだ入手可能です。タイトリストの高い品質と日本人向けの設計を兼ね備えたVG3シリーズは、アマチュアゴルファーにも使いこなせる「名器」と言えるでしょう。
ポチップ
まとめ：タイトリスト ドライバー 名器の魅力と選び方のポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- タイトリストドライバーの名器として最も評価が高いのは913D3と975Dで、その性能は10年経っても現役で通用する
- 名器と呼ばれるタイトリストドライバーの共通点は優れた操作性と心地よい打感にあり、フルチタン素材による独特の打感が魅力
- TSRシリーズは「FASTER」「LONGER」「STRAIGHTER」という3つのコンセプトで設計され、歴代飛距離ランキング第2位を獲得
- 最新のGTシリーズはタイトリスト歴代飛距離ランキング1位で、「Generation Technology」（次世代の技術）を意味する
- タイトリストドライバーの選び方は数字で判断でき、1が最もやさしく、2、3、4と数字が増えるほど難易度が上がる
- TSi3ドライバーの特徴は航空宇宙産業用ATI425チタンによる初速の速さと心地よい打感にあり、名器として高く評価される
- 中古で名器タイトリストドライバーを選ぶ際は、ヘッドタイプ、シャフト、調整機能、互換性、ヘッド状態を確認する
- VG3シリーズは日本人ゴルファー向けに開発された軽量でやさしいモデルで、アマチュアでも扱いやすい名器である
- タイトリストのスリーブは10年以上にわたって互換性を維持しており、古いモデルも新しいシャフトと組み合わせ可能
- 913D3やGBBエピックなどの名器は中古市場で1万5千円程度から入手可能で、コストパフォーマンスに優れている
- タイトリスト初の本格的ドライバーである975Dはタイガー・ウッズが使用したことで有名になり、ブランド確立の契機となった
- タイトリストは2年ごとにモデルチェンジを行い、シリーズごとに継続的な進化を遂げている
